2026.09.05
この記事は、動画で紹介された5つの急所(みぞおち・あご・喉・股間・目)と、その危険性を説明するものです。まず危険を避け、距離を取り、その場を離れることを優先してください。急所への攻撃は相手に重大なけがをさせる可能性があり、相手の動きを止めたり、安全に逃げられたりする保証はありません。記事や動画をまねて、人の急所に打撃や圧力を加えないでください。
急所とは、衝撃などによって重大なけがにつながり得る身体の部位のことです。護身術の全体像は護身術とは?で解説しています。この記事では、マガジムの西尾健インストラクターが動画で解説した5つの急所を、「どの部位か」「動画ではどんな場面を例にしているか」「何に注意すべきか」に分けて整理します。
5分41秒の動画です。第5位から順に、部位と、それを使う場面の例(後ろから抱きつかれた・首を絞められた・胸ぐらを掴まれた・正面から抱きつかれた・持ち上げられた)を実演しています。順位は動画内の紹介順で、効果の確実性や安全性を比較して保証するものではありません。
肋骨の中央付近です。動画では、肋骨が合わさって上がっていくあたりの中央部分を指して説明しています。

相手が息を吸ったタイミングで打撃が入ると、呼吸が苦しくなる、と説明しています。
動画では、後ろから抱きつかれた状況への対処例として、相手の呼吸が苦しくなって手が離れた隙に振り返って離れる流れを実演しています。

後ろから抱きつかれた場面については、関連する場面の解説として背後から抱きつかれた時の護身術があります。
動画では、あごへの打撃によって脳が揺れ、ふらついた状態からダウンにつながることがある、と説明しています。効果や脱出を保証するものではありません。なお、脳が揺れる状態は脳震盪と呼ばれる脳のけがです。相手にとっても、自分にとっても軽いものではありません。

動画では、正面から首を絞められた場面を例に、絞めをほどく動作と反撃を組み合わせ、最後に相手を突き放して離れる対処例を紹介しています。

首絞めへの対処例は、関連記事首を絞められた時の護身術でも紹介しています。
動画では、喉仏の少し下あたりを挙げ、胸ぐらを掴まれた場面を例にしています。ただし、喉への衝撃は、外から見える傷がなくても重いけがにつながる危険があります。

急所の場所を知ることと、実際の場面で安全に対処できることは別です。マガジムのクラスでは、人の急所に当てる練習はせず、ミットや防具を使って基礎の動きを反復します。
動画では、股間には下からの攻撃が有効だと説明しています。西尾インストラクターは、以前の動画で自分が受けてみた体験から、強い力でなくても十分に痛かったと紹介しています。個人の体験談であり、効果や安全な強さの基準ではありません。
動画では、正面から抱きつかれて密着した状態を例に、相手との間にスペースを作ってから突き放して離れる流れを実演しています。

動画では、密着が強くて動けない状態や、持ち上げられてしまった状況を例に、目への攻撃に言及しています。目は視力に重大な影響を及ぼす危険がある部位です。この記事では具体的な操作手順を掲載しません。実演をまねて人に試さないでください。西尾インストラクター自身、動画の最後で「これ本当に危ないので」と念を押しています。
目への攻撃は失明など視力の重大な障害、喉への衝撃は呼吸の障害につながる可能性があります。動画で紹介された順位は「使いやすさ」の順ではなく、相手に与える影響が大きい部位ほど、使った側が負う責任も重くなります。
刑法36条は「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない」と定め、同条2項で「防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる」としています(e-Gov法令検索の条文を確認)。
以下は編集部による法律上の補足です。正当防衛が成立するかは、侵害の状況や防衛行為の必要性・程度など、個別の事情によって判断されます。「護身目的だった」「危険を感じた」という理由だけで、あらゆる攻撃が認められるわけではありません。侵害が終わった後の報復は正当防衛として認められない場合があり、防衛の程度を超えた行為も必ず免責されるわけではありません。※本記事は法律上の助言ではありません。個別の事案は弁護士等にご相談ください。
防具を着けていても、人の目や喉に打撃や圧力を加える練習はしないでください。練習方法は指導者の指示に従ってください。首を絞められたり喉に衝撃を受けたりした場合は、外傷が目立たなくても医療機関に相談してください。呼吸困難、意識の異常、目のけがの後の見え方の変化などがある場合は、速やかに救急受診してください。動画でも「やる際にはぜひマガジムに来てトレーニングしてください」と締めくくっています。
動画で紹介された急所は、みぞおち・あご・喉・股間・目の5つ。それぞれ、後ろから抱きつかれた・首を絞められた・胸ぐらを掴まれた・正面から密着された・持ち上げられた、という場面が例として対になっています。急所の知識は「逃げる隙」を作るためのもので、効果が保証されるものではなく、目と喉は特に重大な危険を伴います。記事や動画を見るだけで、実際の危険に対処できるとは限りません。
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