護身術教室に通って学べること・学ぶべきこと

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護身術教室に通って学べること・学ぶべきこと


護身術教室に通うのはどんな人たち?



犯罪の凶悪化が叫ばれる昨今、ごく普通に暮らしていても、いつどこでどのような危険に遭うかまったく予測がつきません。万一の場合に備えて自分の身を自分で守る術を学んでおくことは、現代社会を生き抜くうえでとても重要です。

護身のテクニックがより必要とされるのは女性や子どもです。暴漢やレイプ犯は力が弱く、抵抗力のない存在を主なターゲットとするため、女性や子どもなどのマイノリティーが真っ先に狙われやすくなるのです。

護身術で何よりも大切なのは、相手をとことんまで痛めつけることではありません。もともと力の弱い女性や子どもが自分を襲ってくる暴漢や変質者に対し再起不能なまでのダメージを与えるのは不可能に近いでしょう。護身において真っ先に優先されるのは、逃げることです。相手からの攻撃を最小限に食い止め、安全に逃げきることができれば護身としては成功なのです。

そのためには相手に効率よくダメージを与え、たとえ一時的にでも攻撃能力を奪うことが先決です。年齢や体格にかかわらず、人間の急所というのは共通しており、どんなに屈強で筋骨隆々の男性でも一瞬でひるんでしまうポイントが存在しています。例えば目や鼻、股間など、しっかりとした骨に覆われておらず、軟骨がほぼむき出しの状態になっている部分については非常に防御力が弱く、的確に攻撃することで戦意を喪失させることができます。特に眼球は筋肉組織や血管が半分露出しているような状態にあり、爪の先で少しかすっただけでも気絶するような痛みがともないます。また、眼球を攻撃することによって相手の視界を数分間ふさぐことができるため、逃げきるのに十分な時間を稼ぐことが可能です。太い動脈が何本も通っている首筋も大きな弱点であり、攻撃するポイントによっては相手を気絶させられる可能性があるため、いざという時の知恵として覚えておきましょう。





護身術教室に通うことの思わぬメリット



護身のテクニックを身につけて暴漢に強くなることだけが教室に通うメリットではありません。護身のテクニックを学んでいくうちに自然と体の使い方を覚えることができ、腰痛などの予防につながると指摘する専門家もいます。また、実際のトレーニングでは一定時間集中して体を動かすため、いつの間にか基礎代謝が上がり、脂肪の燃えやすい体質に変わっていることも少なくないようです。

護身のテクニックは、介護分野でも応用が進められています。「相手の力をうまく利用する」という独特の発想が介護のコツにもそのままあてはまり、参考にすべきノウハウがぎっしり詰まっているのだそうです。中でも特に応用が進んでいるのは姿勢を変えるテクニックで、護身の要領で相手のエネルギーを受け流すように自分の体を使えば無理なく体位交換やベッドへの移乗ができるようになると評判です。

介護分野だけではありません。アスリートの世界にも、護身のテクニックを応用しようという動きが広がっています。護身のメカニズムを徹底的に理解することはすなわち人体の構造について隅々まで把握することであり、ひいてはそれが筋肉や骨格をできるだけ無理のない姿勢で動かす、というスポーツにおいて最も重要な部分につながるのです。そもそも、護身の源流となるのは柔術であり、合気道です。日本人は昔から、自分の体と向き合う術を昔から身につけていたのかもしれません。

護身は確かに身を守るための術ですが、それ以外にもメリットがたくさんあります。レッスンも本格的なものからカルチャースクールに近いものまで幅広く実施されているため、まずは自分のレベルに合ったところを選ぶことからはじめましょう。





教室で護身術を学ぶことの誤解



日常での防犯意識が高まり、町のカルチャースクールでも気軽に護身が学べるようになりました。しかしながらその一方で、女性や子どもが護身を学ぶことに関してまだまだ根強い誤解や偏見があるのも事実です。

典型的な誤解のひとつに、「護身が犯罪を増やす」というものがあります。本来抵抗力のない女性が護身のテクニックを身につけることによっていわゆる過剰防衛のような状態になり、本来なら起きなかったはずの二次犯罪が発生してしまう、このようなところが主な論理のようです。これが誤った前提に基づいた全くの詭弁であることは、護身について真剣に学んだ経験のある人ならすぐに気づくはずです。

大前提として、護身は相手を傷つけるためのテクニックではありません。ましてや、相手を殺すためのものでもない。護身はただ純粋に自己防衛の術であり、命の危険からいち早く遠ざかるための非常手段なのです。したがって、たとえ緊急の場面で護身のテクニックを使ったとしても絶対に過剰防衛にはなりません。護身は、力の弱い人間が悪意のある暴漢などの攻撃から素手のみで確実に身を守るための方法なのです。

テクニック面についても大きな誤解があります。護身をただの殴り合いと混同している人も多いようです。それは正しい理解ではありません。正式な護身においてはよほどの緊急時をのぞき、相手を直接殴ってはいけないとされています。中途半端な姿勢で殴りつけてしまうとかえって自分の拳が傷つき、相手に反撃のスキを与えてしまうためです。殴りつけるかわりに、護身においてはキックを推奨しています。特に膝頭やすね、股間などへのキックはダメージが大きく、体をきたえている男性でも数分間は声を出せずにその場にうずくまってしまうほどです。