子供に習わせたい護身術

子供に習わせたい護身術

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子供に習わせたい護身術


子供を犯罪から守るために 1



近年、子供が犯罪に巻き込まれるという痛ましい事件が多発しています。かわいいわが子をしっかり守ってあげるためにも、親が「できる限りのことをしてあげたい」と思うのは当然のことです。では、どのようなことをしてあげればいいのでしょうか。

まず、子供が出かける時に「気をつけて」と声をかけてあげる方がほとんどだと思いますが、「気をつけて」の意味をしっかり理解させてあげましょう。声をかける側は、「遊びに夢中になって車道に飛び出さないように」や、「人気のない場所で遊ばないように」などの思いを込めて「気をつけて」と送り出しますが、当の子供が何に気をつけなければいけないのかをしっかり把握していないと、せっかくの声掛けも意味を成しません。子供の成長過程に合わせて、分かりやすい言葉で具体的に教えてあげましょう。

次に、「個人情報をしっかり守りましょう」と教えてあげることです。ランドセルや持ち物には必ずといっていいほど、名前が書かれていますし、登下校には名札が付いています。こうして得た情報から、犯人が「君の名前を知っているから、怪しい人じゃないよ」と近づいてくる可能性を少しでも減らすためにも、個人情報が人目に触れることは、極力避けるようにしましょう。

そして、一人きりになる時間や場所を知っておく必要があります。子供が襲われるのは、一人きりか、少人数でいることがほとんどです。登下校や、友達と遊んだ帰りなど、一人になる時間と場所を子供だけでなく、親もしっかり把握しておき、万が一の際にはどこに助けを求めに行くのがいいのかなど、避難場所も教えておいてあげましょう。





子供を犯罪から守るために 2



子供を犯罪から守るために、大声を出す訓練をしておきましょう。学校の授業や防犯教室などでは、当たり前のように「何かあった時には、大きな声で助けを呼びましょう」と言われています。しかしながら、想定外のことが起こったときには、恐怖で身体が固まってしまい、声も出せなくなります。この現象を心理学用語でインモビリティと言いますが、このインモビリティは、被害者だけでなく、犯人にも起こり得ます。確実に襲うことのできる相手として、子供や女性などを選んでいますが、その相手から大声で抵抗されると犯人はひるみ、インモビリティが起こります。そしてこの隙に逃げることができるのです。ですから、普段から大声を出す練習をしたり、防犯ブザーをいつでも鳴らせるように携帯しておきましょう。

親子でしっかりと話し合って、安全に対するルールを決めておくことも大切なことです。状況に応じて、しなければならないこと、してはいけないことを身につけましょう。誰でも、したことのないこと、経験したことのないことには弱いものです。例えば人気の無い場所でエレベーターに乗るときは、必ず一人で乗ることや、「ゲームを選ぶのに付き合ってくれたら、キミのも買ってあげるから、一緒に来て」などと言われても、付いて行かないといった様々な状況をシミュレーションして、ルールを作っておくと対処しやすくなります。





さらなる安全を求めて



危険に近づかないことは最大の護身であり、危険な場所や危険な人物には関わらないことが一番です。しかしながら、さらなる安全を求めて、子供に護身術を学ばせる親が増加傾向にあります。「どういう状況で襲われるのかわからないから、習っても意味がない」や、「護身術を習得するのに、何年もかかりそう」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そうではありません。護身術は犯人を攻撃するためのものではなく、犯人から逃げる隙を作るためのものです。大事なのは、自分がインモビリティに陥ってしまい身体が固まってしまうことなく、どうしようもない状況になってしまう前に対処することなので、力のない子供や女性でも十分役に立ちます。「言いなりになるつもりはありませんよ」と犯人に意思表示をし、「与しやすい相手ではない」と分からせることが目的なのです。そして、護身術を学ぶことによって、子供が「たぶん大丈夫だろう」という安易な希望的予測をすることによって引き起こされるトラブルや事件を回避し、最悪な状況を想定できるように訓練します。

人間の急所が目や鼻、耳、首や股間、脛であることを知ることで、最小限の力で相手に最大限のダメージを与えることができます。例えば目は、指でえぐったり引っかいたりすることでダメージを与えられますし、相手の視界を奪ううえで有効です。相手の急所のどこを攻撃するかは、相手の体勢や自分との距離で変わってきます。様々なシミュレーションを繰り返すことで、自然と身体が動くようになります。また、相手の急所になるということは、自分にとっても急所ですので、そこを守ることを意識しましょう。

いざというとき、いつでも誰かが助けてくれるわけではありません。せめて、万が一の際には、最悪の状況だけは避けられるようにしなければなりません。