女性が護身術を身に着ける必要性はあるの?

女性が護身術を身に着ける必要性はあるの?

護身術クラヴマガの専門ジムTOP > コラム > 女性が護身術を身に着ける必要性はあるの?

女性が護身術を身に着ける必要性はあるの?

短絡的な動機による犯罪が増えている



女性のための護身術を教えているジムは日本全国にたくさんあります。興味を持つ人がいる一方で、「護身術はそもそも必要なのか?」と疑問に感じる方もいるでしょう。警察庁では犯罪統計を毎年発表しています。平成28年のデータによると約97万件の犯罪が年間で発生しました。平成24年のデータを見ると約140万件ですから、40万件以上も犯罪件数は減っていることになります。今後この犯罪件数の減少傾向は当面続くという見立ても出ています。このように言われると「それほど緊急で護身術を身に着ける必要はないのでは?」と思う人が出てきても無理はないでしょう。

しかし犯罪そのものは減少していますが、短絡的な動機によるトラブルが近年ニュースなどで取り上げられます。例えばただ単に街中で肩がぶつかったというだけで傷害事件に発展するケースもありますし、「自分が死刑になりたいからだれでもよかった」といったような無差別犯罪なども時折報道されています。さらにはロードレイジといって、前の車が危ない運転をしていてクラクションを鳴らした、追い抜いただけで因縁をつけられるといった事件も起きています。このように自分が望んでいないのに犯罪に巻き込まれることもあります。女性の場合、男性と比較すると体力がないため、襲われた場合に何もできないといったことも十分起こりえます。

また女性は性犯罪の被害者になる恐れもあります。統計資料を掲載しているデータベースサイトでは、人口10万人当たりの性犯罪発生件数に基づくランキングを発表しています。その中で日本は対象119か国の中で105位という結果になりました。これを見ると、日本は性犯罪の起こりにくい社会のような印象を受けるでしょう。しかし上で紹介したデータはあくまでも、実際に警察に報告された件数です。日本の場合、女性が性的犯罪の被害を受けた場合、それを警察に出さない・泣き寝入りをするパターンも少なくないといわれています。恥と考える人もいますし、顔見知りの場合なおさら声を上げにくい側面もあります。性犯罪対策も女性であれば、真剣に考えておいたほうがいいでしょう。もしものための心構えとして、護身術を学んでおくことは決して無駄でもマイナスでもないです。




武装することで対処はできない



「護身術などを覚えるのは面倒、時間もない…だったら武器を持っていざという時のために準備しておくのは?」と思う人もいるでしょう。しかしたとえ自分の身を守るためで相手に攻撃する意思がなくても、何らかの武器を持っていると犯罪に問われる可能性があります。例えば軽犯罪法という法律があります。その中では他人の生命を害するもしくは重大な害を加えるのに足りる刃物や鉄棒などの器具を隠して携帯していると犯罪が成立すると書かれています。ちなみにこの器具ですが、過去の判例では催涙スプレーも該当するというケースもみられます。もし軽犯罪法に違反した場合には1年の懲役もしくは100万円の罰金と決められています。

またナイフなどを所持していると、いわゆる銃刀法に引っかかってくる可能性があります。刃体の長さが8㎝以上のものは銃刀法違反となります。こちらの法律を違反すると2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金となっています。ちなみに刃体の長さ8㎝というのは、カッターナイフなども該当してしまいます。このように護身のためという理由でも、ナイフなどの所持は法律では禁止されています。つまりいざ襲われたときには、自分の体で対処する必要があり、そうなると女性も護身術をマスターしておいたほうがいいということになるわけです。





護身術のための筋トレ、どこを重点的に?



護身術は女性のような非力な人でも男性に対処できるようなものになっています。しかしやはり自分の身を異性から守るためには、加えて多少なりとも力をつけておいたほうがいいでしょう。護身術の有効性をより高めるためには、まず殴る・押す・引っ張る動きが含まれるので、腕の力が必要になります。腕の力といわれると、腕の筋肉を鍛えればいいと思いがちです。もちろん間違ってはいないのですが、プラス背中の筋肉である広背筋も鍛えるといいでしょう。殴るなどの対処をする際には、パンチ力の向上のほかにも相手との距離感も感覚で身に着けておく必要があります。その場合にお勧めなのがサンドバッグを殴るトレーニングです。

また護身術の目的は男性をやっつけることではありません。ある程度相手にダメージを与えたら、その場から素早く逃げることも大事です。そのためにはダッシュ力、すなわち足の筋肉を鍛えておく必要があります。足の筋肉はスクワットによって鍛えられます。自分の家やオフィスでちょっとした空き時間ができれば手軽にトレーニングできるでしょう。脚力がつくと、例えばキックを放った時に相手に与えることのできるダメージも大きくなります。このようなトレーニングをして、護身術の効果を高めるのもおすすめです。