スタッフブログ「奈良恒也ワークショップ「実戦での心構え」「凶器等に対する対処」開催報告」

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奈良恒也ワークショップ「実戦での心構え」「凶器等に対する対処」開催報告

Staff Blogイベント 2019.6.28

2019年6月23日(日)、奈良 恒也インストラクターは二部構成のワークショップ

 

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第一部
実戦での心構えと伴った身体

 

第二部
集団や凶器に対して実体験で得た動きと対処

 

を開催致しました。

 

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「人間は、危険に瀕したら恐れにより、カラダが硬直し、力むのが本能です。

 

でもそれを取り除けないと、冷静な判断をするのはおろか、動くことすらできません。

 

恐れ、力んで敵に立ち向かっても、結果は相手の思うつぼ。相手に圧倒的なアドバンテージがあります。
本ワークショップではその(実戦にとっては負の)本能に反した、正しい心構え(覚悟)とカラダとは何かをお伝えすることが目的です。

 

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心構えやそれに伴うカラダをモノにするには日々の自己鍛錬により、本能を克服するしかありませんので時間はとてもかかります。

 

鍛錬を続けていったときに何かができるものであり、一回ワークショップに出ただけでできるようになることはありません。

 

今回はあくまでもそのイントロダクションの場だということを、ご理解下さい。」

 

 

第一部
実戦での心構えと伴った身体

 

(1)立ち方や構え方について

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ポイントは、

 

全身に緊張感が漲り、感覚が研ぎ澄まされた構えができること。

 

手は肩の高さで構え、自分の制空粋(相手に侵害されないエリア)をつねに保つこと。

 

そのために意識するのは

・頭は上から釣られている
・母指球に重心で、お尻は軽く腰掛けるように重心は低く
・手は下げず前に、両手の間はこぶし二つ分程度
・視線は下にならず、視界は広く

 

 

(2)相手に触れられたり引っ張られたりする

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「触れられたところだけに意識が行くのではなく、神経を全身に研ぎ澄ませることです。
そこには一切の妥協をせず、全身に均等に、緊張感と抵抗感がある状態。

 

相手に反応してそこに力が入るのではなく、自ら芯の通った緊張感ある状態を全身に保つことが大切。

 

その感覚こそが戦いに必要な、スイッチの入った感覚です。」

 

 

(3)前進して相手に触れる練習

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(1)(2)の意識と立ち方で、制空権を保ちながら前進するだけで、結果的に自分の手が相手に触れるように。

 

決して自分から相手に触ろうとしない。

 

自分はそよ風のように自然に。触ろうという意図を持たず、結果的に相手に触れます。

 

自分から『相手に触れに行こう』という意思をもつと、
・敵は頭でこちらの動きを理解する。
・その瞬間に自分に隙ができる。

 

ため、相手はその隙を狙ってきます。

 

格闘技でも、思いきりパンチしようと思えば相手にカウンターを狙われるのと同じです。
そよ風のように触れれば、自分に隙は生まれません。

 

(4)小さい力を感じれる身体

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左右両方に抵抗をかけられたときに、どちらの抵抗が大きいか、その違いを感じる練習です。

 

1キロ単位でなく1グラム単位で感じ取れる敏感さを養うことが大切です。

 

(5)動き続けることで的を絞らせない


 

三人一組で一人が常に動き続ける練習です。

 

相手を避けたり逃げたりするのではなく、動き続けることで相手から見たら的を絞らせません。

 

攻撃しよう、守ろう、という意思が存在すれば、相手にはそれが伝わります。

 

またあらかじめ「こうしよう」「ああしよう」と意図しても、思った通りになど行かないのが戦いの現実です。

 

制空域を保ちながら全身に神経を張り巡らせ、相手との接点からできる自然な反応を感じ取りつつ、結果的に相手を崩すのが実戦での戦い方です。

 

 

第二部
集団や凶器に対して実体験で得た動きと対処

 

「クラヴマガの護身術の技を習い、またそれを繰り返し練習しながらアグレッシブに動ける身体を身につけることで、自分は危険に対応できるようになったに違いない、と思われる方は少なからずともいると思います。

 

ただし自分の経験からすると、現実はそんなに甘くなく、カンタンでは無いと思います。

 

練習でいくらできても、いざという本当の危険で自分が「行ける」覚悟ができていないことには、何もできません。

 

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第二部では凶器を持った相手、集団の相手を想定し、それに立ち向かうには何が必要なのか、主にその心構えについて扱います。」

 

最初に「ナイフをもって本気で殺しに来る相手にどう対処するか。」から。

 

まず冒頭に敵のペルソナです。
ナイフで本気に刺しに来る人間とは、どんな人間なのかを考えます。

 

どんな敵を相手にしなければならないのかを考えないことには、対策の立てようがありません。

 

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昨今起きている事件から、現実的に想定すべきは

 

・殺すことに対して何の抵抗感もない人。例えるならば、電車に乗り遅れたから「クソっ」と思って舌打ちするのと同じような感覚で、人のことを刺せる感覚の人。

 

・殺害をすることには理由などない。ただそこにいたから躊躇なく刺せる人。

 

そんな(異常な)人物を相手にしなければならないのが、刃物を使った殺人事件の現実です。

 

 

(1)ナイフを使って相手を刺す

 

そのためにはまず、言葉は非常に乱暴かもしれませんがあえて言えば、自分も人を殺れる感覚を身近に持たないと、敵とのギャップは埋めれません。

 

(※)第二部では一般的には極めて過激であったり、ご覧になる方によっては不適切とお考えの表現を用いていますが、極めて残忍で異常な事件で身を守るために必要と思われる心構えを、現実的な視点から単刀直入に表現しています。相手の異常性が高い故、こちらもそれを上回った決意をもって対応しない限り、不要な犠牲者を増やすだけであると考えるためです。どうかご了承下さい。

 

意識にギャップがあれば敵が断然有利なのだから、相手に立ち向かったとしても自分はただ犠牲者になるだけです。
自分の理性や感情は捨てて、一旦「そっち側」に立ち、相手のことを理解する必要があります。

 

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刺す感覚を知らないことには、殺人者の感覚は理解できませんので、まずは相手を刺す練習です。

 

自分にもそのような感覚があるのかどうか、このような練習を通じて自らを覗いてみる必要があります。

 

感覚が無いことを知るのも、誤った判断をしないためにはとても大切です。

 

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次は、右手にナイフをもち、左手は素手です。

 

ここで質問。
右手のナイフで相手を刺すのと、左手で相手を殴るのでは、どちらが抵抗ないですか??

 

おそらく殴る方が抵抗は無いですよね。

 

でも、普通は相手を殴ることすら抵抗だらけのはずですが、

 

ナイフで刺すことを繰り返した後だと、その抵抗が無くなっているように感じるのだから、これも濃いものに触れると、薄いものが気にならなくなるという一つの現象です。

 

 

(2)刺されたら刺し返す

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刺しに来た相手に対して躊躇なく刺し返すことができなければ、同じ土俵に乗ることはできません。

 

極めて異常な光景かもしれませんが、これを避けては次に進めません。

 
 

(3)ナイフで襲ってくる敵に対する対応

 

家族がいたり大切な人がいる
追い詰められて逃げ場がない

 

など自分だけが逃げられない状態で敵がナイフを持っているのであれば、「立ち向かう」と腹を決めるしかありません。

 

中途半端な意識で行動しても自分は刺され、本来守りたかった大切な人もその次の犠牲者になるだけです。

 

相手を排除するしか安全を確保する道がないのであれば、(言葉は乱暴ですが、相手の異常性を考えると)現実的には相手を殺る気迫で、肉体的にも精神的にも停止させるしか選択肢はありません。

 

繰り返し述べますが、想定している相手は人を殺すことに抵抗が無いのですから、自らはやめません。こちらが停止させるしかないのです。

 

腹を決めた以上は

・絶対に引かないこと

・刺されて当たり前。刺されることへの覚悟を決める。
 
が必要です。

 

(4)刺される練習

腹を決めて前に出て刺される練習です。

 

 

(5)ナイフへの対応

相手が刺しに来たからそれに対応しようとするのではなく、相手との接触のきっかけは、むしろ自分からでいいでしょう。

 

自分からスッと、ナイフをもった相手に自然に飛び込める感覚が必要です。

 

相手に身構え、「こうきたらこうやって防御しよう、こうやって取り押さえよう」とあらかじめ計画をしないでください。

 

計画したところでどうせその通りにはなりません。

 

ギリギリまで相手に自分が何をするのかわからないように、なんでもできる神経を研ぎ澄まされた状態で、相手に接近するのです。

 

 

切られる覚悟をもって、相手に対して自然に反応します。
 

覚悟ができていれば、事前に身構えることもありません。
 

刺されることが当然だと腹を決めていれば、むしろ余裕が生まれます。

 


相手しなければいけないのは、決死の覚悟がある人間です。

 

決死の覚悟がある人ほど、怖いものはありません。

 
自分も腹を決めてその土俵に立てない限り、相手のことは上回ることはできません。それは結果的に、身を守ることはできないということと同義です。

 

奈良インストラクターは各参加者に対しては技術的な面も触れて指導を致しましたが、全般的には技術面より、相手が刃物を持っている凶悪な事例を例に、実戦において必要な心構えを中心に扱いました。

 

 

(7)対複数

こちらも、対複数の敵に対する戦い方の心構えについて扱いました。

 

こちらも先ほど同様、何が肝心かといえば

 

「複数から袋叩きにあう覚悟を持つ」ことです。

 

ここでは対複数の敵の場合について奈良インストラクターが触れたポイントを紹介します。

 

・複数の相手の場合、複数が同時に攻撃をしかけてくることはない。
(よほど戦い慣れた敵でない限り。)

 

・必ず誰か一人が攻撃のきっかけを作り、周りはそれに追随します。
 

・であれば、自分がきっかけを作って下さい。敵で最適と思える相手(最も気合が入ってなさそうな人など)をターゲットとしてください。
 

・ターゲットは徹底的に、確実にやって下さい。
 

・一人を仕留めながらも、そこに集中しすぎず、「次はお前を必ずやるからな」という気迫を、第2、第3の敵に発し続けます。
 

・すると周りは、自分もこうはなりたくないという思いから、「やってやる」より「守らなければ」という受け身に変わります。
 

 

二兎を追う者は、どちらかを確実に捕まえてから、もう片方を捕まえて下さい。

 

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実戦での心構えを中心に、ナイフをもった相手や複数の敵を想定したトレーニングを行いました。

 

参加された皆さんはこのワークショップで、厳しくもあり、現実的な実戦に対する考え方に触れられたことで、衝撃の連続であったようです!

 

肉体的によりも精神的に疲れた!!と言って後をされた方が多かったことが印象的でした。

 

奈良インストラクター、今後はワークショップ形式でもう少し頻繁に同様のテーマのトレーニングを提供していくとのことです。是非ご期待下さい。

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